健康はハーブで作る!タイの伝統医学に学ぶ健康の知恵  ー第2回 宮廷系医学と寺院系医学との違いって?上手なマッサージ師の見分け方つきー

タイの伝統医学についてお伝えする「健康はハーブで作る!タイの伝統医学に学ぶ健康の知恵」の第2回。
今回は、宮廷系の伝統医学と寺院系の伝統医学の違いをお伝えします。あわせて、タイを訪れたときに役に立つこと間違いなし!上手なマッサージ師の見分け方もご紹介します。

 

 

-目次-

宮廷系と寺院系って?

タイの伝統医学は、もともと仏教の教えと共に、ブッダの侍医を務めていた医師ジーワカからもたらされたものです。スコータイ王朝やアユタヤ王朝時代に、宮廷医により記録として残されていくとともに、書物を通じて伝承されてきた宮廷系の伝統医学と、チェンマイ近郊の寺院から広がり、各寺院が口述で伝承してきた寺院系の伝統医学があります。

宮廷系のタイ伝統医学の特徴

王室の庇護のもと守られた宮廷系の伝統医学は、スコータイ王朝やアユタヤ王朝時代に編纂された膨大な医学書を、仏典や国を司る書物と同様に王朝にとって重要な書物として扱い、伝承してきました。現在はタイ保健省が主導となり、現代にも通じる医学として確立されています。タイ国内の大学病院などでは、国家資格を持ったタイ方医師やタイ方薬剤師、タイ式マッサージ師による治療を受けることができます。また、西洋医学とも密接な関係を持ち、研究を重ねることで、ハーブの効果効能のエビデンスの構築に努めています。

寺院系のタイ伝統医学の特徴

ワット・ポーを中心とする寺院系の医学は、仏教の教えを伝承する中で、健康を守るための知恵として弟子から弟子へと伝統医療を口述で伝承してきました。当時の寺院が診療所的役割も担ってたのはこのためです。しかし、現在では僧侶が一般市民に対して伝統医学を用いた治療は行っていません。寺院に連携したスクールチェーン店があり、マッサージ師を育成しています。

宮廷系医学と寺院系医学明確な違いはあるの?

宮廷系医学と寺院系医学は、伝承の形が異なるだけで内容に大きな違いはありません。現在は、タイ保健省が主導をとり、伝統医学の継承とエビデンスの構築を進めながら、さらなる発展を目指しています。

知っておきたい上手なマッサージ師の見分け方!

伝統医療の一つとして長い時を経て発展してきた、タイ式マッサージ。タイを訪れるときには一度は受けてみたいと思う方も多いのではないでしょうか?ここからは、タイのマッサージ事情と、上手なマッサージ師を見分けるヒントをお伝えします。いつか、タイを訪れることがあったら是非参考にしてくださいね。

タイのマッサージ事情って?

タイ伝統医療のマッサージは、長い時代を経て、現在では
・一般的なリラクゼーションを目的とした「タイ伝統(トラディショナル)マッサージ」
・医療の一部である「タイ伝統医療マッサージ」

の二つの軸に分かれてます。

一般的なマッサージ店でも、店舗によっては宮廷を名乗るところもありますが、主にタイ伝統医療を起源にリラクゼーションを目的として発展した、オイルを使ったSPAや古式マッサージを展開されているところがほとんどです。

「タイ伝統医療マッサージ」は、医学として成立を目指してきた関係で、伝統医学と同時に体系化されて成立したもので、国家資格を有した施術者が、病院などで症状や治療に合わせた施術します。
そのため、リラクゼーションを目的としたマッサージと異なり、問診、触診の上で施術内容を決め、カルテで記録を残していきます。さらに、施術者は疾病の治療としての勉強を怠ることなく、常に知識を蓄えています。

タイの街中で見かけるマッサージ店の多くで働くマッサージ師は、特に資格が必要ないため、当たり外れが大きいのが現実。いい思い出を残していただくためにも、上手な施術を受けていただきたいものです。では、どのようにして腕の良いマッサージの先生を探すのでしょうか?今回はそのヒントになるものを2つご紹介しましょう。

①国家資格を持ったタイ式マッサージ師を探す

タイでは、大学又は医療カッレジで「タイ式マッサージ」を学ぶという国家資格と民間の教育機関の発行する認定資格が存在しています。どちらも先生と呼ばれますがマッサージ店で働くだけなら特に資格は必要ありませんが、有資格者は、マッサージの技術はもちろん、ハーブ等の知識も学ぶなど、伝統医学に対しての知識も豊富です。資格者は勤務店に証明書を掲示し、さらに国家資格者は過去の施術時間をトータルで表示しています。ただし、国家資格を持ったタイ式マッサージ師は数が少なく、大学病院や高級ホテルのエステなどに勤務しているケースがほとんどです。

②施術前のヘルスチェックとお祈りの有無

マッサージに造詣の深い施術者は、先ず施術前にクライアントの体調チェックを行います。血圧は正常か、具合の悪いところはないか?などヒアリングを行い、施術内容を決めていきます。さらに、施術前に感謝の祈りを捧げます。これは、マッサージを教示してくれた師匠への感謝と、クライアントに正しく向き合えるようにといった伝統的なお祈りで、師匠から弟子へと伝承されているもの。まるで歌のように聞こえるお祈りを3回唱えてから施術を始めます。伝承を大切にしているマッサージの先生は、しっかりとした師匠から教えを受けていることが多いので安心です。伝統医療に則したマッサージの施術を試されたい方は、国家資格者のいるホテルやしっかりしたSPAに行かれるのがおすすめです。レセプションに施術資格証を提示していますから、すぐわかりますよ。

今回は宮廷系伝統医学と寺院系伝統医学の違いと、上手なマッサージ師の見分け方をご紹介しました。今後も月1回のペースで角度を変えてご紹介していきますので、お楽しみに。

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