新型コロナの感染拡大がなかなか収まらない状況が続いている今、何より気になるのはご自身や周りの方の「健康」という方は多いのではないでしょうか?
健康診断の数値が今まで以上に気にしたり、食生活の乱れが気になったり。特に不調を感じていなくても、ご自身の身体が今どんな状態なのか、感染症にかからない強い身体なのか、このままで大丈夫なのか?と不安がつきまといますよね。
病にかからないようにするには、予防が大切なことは周知の事実です。でも、同じ環境にいても病にかかる人とかからない人がいます。この違いはどこから生まれてくるのでしょう?
①実はタイは優等生?タイ伝統医療の歴史と今
一つの道しるべとして、ぜひ参考にしていただきたいのが、タイの人々です。「何故?」と驚かれる方もいらっしゃるでしょう。日本ではあまり知られていませんが、タイは新型コロナウイルスの感染者が世界で圧倒的に少ない国の一つで、医療崩壊も起きていない優等生。国による厳しい外出制限や、様々な対策が功を奏したのはもちろんですが、現在、タイ国内ではウイルスに対するハーブ成分の効果が様々な角度で研究・発信されており、自己免疫力を活かすという、昔から伝わる「タイ伝統医療」の知恵が生かされているのです。
タイは「衣・食・住・薬」が生きるために必要な4つの要素とされるほど、元来、国民性として健康に対する関心が高い傾向にあります。特に注目したいのが、ここでいう「薬」は「伝統医薬(サムンプライ)」だという点です。伝統医薬はハーブや、植物、動物の骨・牙などの生薬を一人一人の症状に合わせて処方する薬のこと。タイの街中では多くの薬局が立ち並び、国家資格を持つ薬剤師が一人一人の症状に合わて伝統医薬を処方しています。また、ハーブは身近な民間薬としても存在していて、薬局に足を運ばなくても、風邪をひきそうになったら免疫力をつけるためにこのハーブ、お腹の調子が良くない人は自己治癒力をつけるためにこのハーブと用途に合わせて選ばれ、気軽に食事の中に取り入れられています。
このように、はるか昔から身近だったハーブの薬効や伝統医薬を体系化し、発展させたのが「タイ伝統医療」です。
今、私たちは症状が出てから病院にいき、適切な治療を受けるというのが当たり前になっています。
しかし、タイ伝統医療では、症状だけを治すのではなく、伝統医薬を用いて体質を改善し、日々を健やかに過ごし、病に打ち勝つ身体を作ることに重きをおきます。
西洋医学が「対症療法」であるのに対して、タイ伝統医療は「根本療法」であるという違いがありますが、タイの国立病院では、西洋医学と伝統医学は共存しながら治療が行われているほど浸透しています。さらに国立の研究機関からのエビデンスも発表され、科学的な根拠に基づく医学として確立し、タイの人々の健康を支えています。
タイの人々の健康を支えているタイ伝統医療とは、一体どのような医療なのでしょう?
今こそ知っておきたいタイ伝統医療について、アバイブーベならではの視点で数回に分けてお届けします。今回は、タイ伝統医療の誕生についてお話します。
タイ伝統医療の歴史と今
・医学の伝承からスコータイ王朝時代
タイの伝統医療の始まりは、ブッダの侍医を務めていた医師ジーワカによって、仏教とともに伝えたものだという説がもっとも知られています。伝来当時は、文字が存在していなかったため、口伝えで継承されてきました。
その後、スコータイ王朝が誕生し、文字が生まれると口伝えで継承されてきた伝統医療の記録を残すために医学書が編纂されます。石や紙に記録された医学書の数は膨大で、国の資料と同じくらいの書物があったともいわれるほど。これらの膨大な資料は、アユタヤ王朝へと引き継がれます。
・アユタヤ王朝時代
チャオプラヤ川下流に位置するアユタヤは、米・獣皮・象牙・綿花・香辛料などの輸出が盛んで、世界中の食材が集まる場所でもありました。ここから、現在のタイ料理が生まれたともい
われています。アユタヤ王朝時代も、引き続き伝統医療が発展していきますが、ビルマ軍の侵攻により、その多くが焼き払われて焼失してしまいます。しかし、口伝えにより伝統療法やハーブの知恵が引き継がれていきました。
・トンブリー王朝から現在
その後誕生するトンブリー王朝、ラッタナコーシン王朝では、再度医学書が編纂され、宮廷や民間にも受け継がれていきます。その後、西洋医学が広がりをみせ、一時伝統医療を軽んじる風潮が生まれましたが、徐々に復興し、今にいたるまでタイ伝統医療は発展を続けています。
タイ伝統医療の秀でた特徴は、体系化され崩れていない事です。宮廷が守り続けた伝統医療として、脈々と受け継がれており、1993年に保健省医療局内に設置されたタイ医療研究所を中心に、「タイ式医療」として制度化と普及活動が進んでいます。
また、タイ・トラディショナル・メディカルリサーチセンター(右上図)が設置され、アユタヤ王朝時代に焼かれてしまったり、かけてしまった貴重な医学書の破片を集め、当時の資料の復興を試みています。
それらの資料はホワイトブックと呼ばれ、現在100冊以上の量があり、分析が進められています。
今回はタイ伝統医療の歴史をかいつまんでご紹介しました。非常に奥深い世界であるタイ伝統医療。今後も月1回のペースで角度を変えてご紹介していきますので、お楽しみに。
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