健康はハーブで作る!タイの伝統医学に学ぶ健康の知恵  ー第3回 いま世界が注目するタイ伝統医療が普及した背景を探るー

タイの伝統医学についてお伝えする「健康はハーブで作る!タイの伝統医学に学ぶ健康の知恵」の第3回。

タイの日常生活の中で脈々と受け継がれ、密着している伝統医学の知恵。人々は、病気にかかったときはもちろん、予防のためにも食生活にハーブを当たり前のように取り入れています。なぜ、タイ伝統医学は、ここまで人々の生活に浸透しているのでしょうか。それには、タイならではの歴史と事情があるのです!

近年、WHOが大きな関心を寄せるなど、世界中から熱い注目を集めているタイ伝統医学。今回はそんなタイ伝統医学がどのようにして広く民間に普及していったのか、背景をお伝えします。

あわせて、番外編として、実は深い意味があった!タイならではの「いただきます」の秘密?もご紹介しますので、どうぞ、最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

 

-目次-

仏教がきっかけ?タイ伝統医療と仏教の深い関係

タイ伝統医療を語るうえでは、仏教との関わりについて、お話ししないわけにはいきません。

タイといえば、信仰心が強く国民の7割が仏教徒といわれる仏教の国ですが、もともとタイ族は精霊信仰(ピー信仰)が中心で、病を主に祈祷や儀礼で治していました。その後、インドから仏教が伝わり、タイ全土に普及し、多くの寺院が建立されました。(現在その数は3万ともいわれています)

仏教普及の原動力の一つが、ブッダの侍医を務めていた医師ジーワカによってもたらされたのがハーブなどを用いた医療です。僧侶はハーブなどの薬草の知識を修行の一つとして取得していたため、病に苦しむ人が寺院を訪れると、薬草としてハーブを処方し、多くの人々を救うようになりました。

その後、寺院は人々にとって診療所のような役割を担いながら、仏教の教えとともにタイ全土に伝統医学の知恵を浸透させ、現在に至ります。(精霊信仰は仏教と融合し、現在でもタイの基層の信仰として根強く残っています)

現在でも、寺院を訪れると症状ごとの薬包が置かれていたり、寺院近くにハーブを処方する薬局が立ち並んでいるなど、寺院から伝統医療が広く普及した流れを垣間見える風景が広がっています。

タイのお寺は診療所で学校だった?

タイにおける寺院が担っていた役割は、診療所だけではありませんでした。様々な理由で学校に行けない子ども達が集まり、僧侶から勉強を教わったり、共にハーブを煎じて飲んだりと、ハーブを生活の中に取り入れる方法を学ぶ場として機能していました。今でいう総合大学のような役割も担っていたのです。そして、現在も多くの子供たちが寺院で様々な学びを得ています。アバイブーベにも大型バスで子供たちがハーブ講習を聞きにやってきます。

寺院は子供たちの学びの場を提供しているだけではありません。熱心な仏教徒であるタイの人々は、大人になっても悩みがあると寺院で祈りを捧げ、僧侶と話し、これからの生活や生き方を相談することが日常的に行われています。時には、生年月日や生まれた時間や方角などで占いから解決策を導き出したり。様々な角度から、病とのつながりを探してもらい治療に役立てるなどしています。多くの人々が、僧侶と絶対的な信頼を築き上げているんですよ。

タイ伝統医学が一時衰退したって本当?どうして復活したの?

仏教と共にタイ全土に普及した伝統医学ですが、後の国王(ラマ5世)が、イギリス文化を取り入れた際、積極的に西洋医療を推進したことがきっかけで、一時衰退したことがありました。西洋医療では、外科的手術で簡単に体の治療ができるという点がクローズアップされ、身体の内側から治療をする、タイ伝統医学などの東洋医学に対する関心が薄れていったのです。

しかし、いくら西洋医療が推進されているとはいえ、多くの国民にとって伝統医学をベースにした食生活が基盤になっていました。さらに、お金がない、病院が近くにないなど、様々な理由で通院ができない人々にとって、目の前にあるハーブを煎じたり、料理のなかに取り入れたり。医療として意識することなく、今まで通りハーブを生活の中に取り入れることで、自身の健康を守ってくれている事に気が付き、古来から脈々と受け継がれてきた伝統医学の智慧に改めて注目するようになりました。

そして、王族のチャオプラヤ・アバイブーベが、伝統医学の恩恵を更に広く多くの人に届けたいという思いで設立したのが、チャオプラヤ・アバイブーベ国立病院です。今から100年以上前から現在に至るまで、西洋医学と伝統医学を融合させながら、多くの人々の健康を守る地域の医療センターとしてはもちろん、タイにおけるハーブ研究の最高峰の国立研究機関として、志高い研究者達が切磋琢磨しながら研究を続けています。

実は、タイハーブの研究は国の威信をかけて取り組んでいる施策の一つであり、世界中がアバイブーベの研究に注目しています。それは、WHOによる未病対策として、タイ伝統医学が、世界的に普及するべき医学の対象になっているからにほかなりません。西洋医療の治療費が世界中で高騰し、多くの国の財政を圧迫し始めている今、未病対策として、ハーブを中心とした伝統医学の必要性が日に日に高まっています。今、まさにタイが大切にしてきた伝統医療が世界の注目を集めているんですね。

番外編 ~タイの寺院で教わる「いただきます」の秘密~

タイの寺院では、勉強以外にも道徳的な教えなどを伝えています。その一つである、食事の前に行う挨拶をご紹介しましょう。

タイでは、男性は生涯に一度仏門に入る(出家)習わしがあります。出家した際や、幼いころから寺院で勉強をしている子供達が習うのが、「いただきます」の言葉と、意識。日本では「いただきます」の一言ですが、タイでは、食べ物に感謝して、命をもらう、ということに感謝をささげる為、とにかく長くなります。

本当ならタイ語でご紹介したいところですが、今回は、日本語に要約したタイの「いただきます」に含まれるお想いをご紹介しましょう。

「ここにあるお米も、食べ物になる工程が大変なもの。手間がかかっているので大切に食べましょう。そうでないと、次の人生では自分が食べることに困るようになるよ。貧しい人は食べ物を食べることができません。食べられることや物に感謝しましょう。」

実際にタイ語で聞くと、日本の俳句のようなリズムがあり、発音が柔らかく、優しく心地よい響きで、心が穏やかになります。タイを訪れた際には、是非聞いてみてくださいね。

今回はタイ伝統医療が普及した経緯をかいつまんでご紹介しました。非常に奥深い世界であるタイ伝統医療。今後も月1回のペースで角度を変えてご紹介していきますので、お楽しみに。

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